御法義継承 感動の旅


kandoutaitoru.jpg


soga3.jpg
【掲示板1つからの出発だ】

 平成16年の秋、『掲示板1つからの出発だなぁ。』と杯を傾けながら居酒屋でポツリといわれたお言葉。
 このお言葉が今の成田市純心寺様の始まりでした。浄土真宗本願寺派築地別院布教所として平成17年に
 成田の地で布教を始められたのです。当時は、曽我住職が大切にされていた“小さな御本尊様”との出発
 でありました。その当時を振り返り曽我住職は『不安となんとかなるだろうの開き直りの決心だった』
 と聞かされております。第一次の純心寺の開設でもありました。
                  (写真は、平成16年6月の前身の純心寺様開所式の様子です。)

soga2.jpg
「阿弥陀如来様が私のため成田に来てくださった。」

ある日突然老婆が、純心寺様を尋ねてこられたそうです。そして、曽我住職に挨拶もせず、ずかずかと本堂に入ってこられたそうです。参ってきたというより入って来たという感じであったそうです。そして『阿弥陀様が私のために成田に来て下さった。』と涙を流して御本尊様に手を合わせらたそうです。成田には、浄土真宗のお寺がなく真宗門徒の方々は寂しい思いをされていたのです。その後、この老婆の“ご縁”が、後の御法義継承感動の1000㎞の旅になろうとは誰も思ってみなかったのです。その後の純心寺様は、素晴らしご縁に結ばれ広められていき地域でも注目をあびるお寺となっていきました。(右の写真の方が、そのお婆さん渡井さんです。)

gaikan-1.jpg【大転機!純心寺様に本堂移転の話が出てきました。】

平成18年のとある日、開所式を行なった場所より約2㎞程度離れた場所に民家が売りに出ているという情報が、曽我住職の耳に入りました。その民家は、以前の持ち主が音楽が趣味で邸宅内にはミニコンサートが開
けるような2階まで吹き抜けたホールを持っていたのです。曽我住職は、見るなり“ここに純心寺を移し、更
なる御法義の発展を目指したい。”と思われ、移転の作業へと掛かられたのです。
移転には、多くの問題がありましたが、門信徒様のご協力もあり平成19年2月に民家を取得し移転の運びと
なりました。

soga5.jpg
【これが、まさに御法義継承、相続だ!】
移転で忙しい最中に前述の渡井さんの娘様から曽我住職に『故郷のお寺が過疎化進み寺院機能もなさず、本堂も傾き存続の危機になっている。廃寺への方向なんです。そこで、そのお寺の御本尊様、お仏具一式をこの純心寺で継承して頂けないだろうか?』という驚きの話がありました。当時の純心寺様にとっては願ってもない話であり、早々に手前ども同行でお仏具の状態調査に伺ったのです。そのお寺様は島根県大田市、あの世界遺産の岩見銀山の近くの光蓮寺様でありました。2月の島根県です。雪深い山中にある“小さなお寺”でした。そして、本堂に入るなり曽我住職が『御本尊様に大きな力を感じました。是非、成田にお越し頂き、成田のご門徒とお迎えしたい。』との一言で事が運ぶこととなり、翌月には、お仏具のお引き取り、簡易ご修復の運びとなったのです。純心寺様も民家を本堂への改修、お仏具のご修復も終え、後は御本尊様をお迎えするだけとなりました。成田へお越し頂く1ヶ月前、大田市のお寺の総代様が『私達を今まで導いて下さった御本尊様を宅急便や飛行機の貨物室に入れての移動は申し訳ない。私が、お抱きして成田迄行きます。』と決意を表明されました。そのお言葉に数十軒の“最後の門徒”となられた方々と代務をされていた近隣のご住職様がご同感され、総勢20名弱の1000㎞のバスの旅となったのです。出発は、新純心寺様落慶法要の前日の出発となり、15時間をかけ翌早朝の6時に無事に成田に到着となったのです。失礼ではありますが、御本尊様とご同行されたご門徒様は皆様ご高齢の方々ばかりです。徹夜でバスで揺られ、身体は疲れのピークを向かえられておりましたが、御本尊様と共に来られてという満足感で目は輝いておりました。


【遷座法要ならびに本堂落慶法要】

御本尊様、島根のご一行様を純心寺のご門徒様皆様で迎え入れ、同日の午前10時に遷座法要が始まりました。僧侶入堂後、御本尊様のご遷座となりました。御本尊様は、島根県光蓮寺坊守様、御台座は総代長様から曽我住職のお手へと渡され、ご修復なった御宮殿へとご安置されたのです。その後に築地別院松原御輪番を来賓とした落慶法要が執り行われました。法要終了後に曽我住職から 『かって、シルクロードをたどってきた仏教伝来の旅のような御本尊様の旅でした。本尊を離郷させなくてはならない門徒の思いを受け止め、新たなこの地成田で御法義繁盛に努めたいと思います。』とのお言葉。そして、光蓮寺総代長は『はるばるこの地までやってきて感慨ひとしおです。私達の光蓮寺の名は沈むとも・・・安堵と寂しさの複雑な気持ちです。』と言葉をつまらせる場面もあり、法要参加者の方々もハンカチで目頭を押さえられるシーンがありました。その後、光蓮寺代務住職であられました淨福寺住職高津眞悟師による記念法話がありました。高津住職も感極まりご法話の最中に幾度か声を詰まらせる場面もありました。法要終了後の祝賀会では、純心寺様、光蓮寺様双方のご門徒様の御法義に対する熱い思いが尽きること無く語られました。私も生意気ながら“本当の感動を得た法要だったなぁ”と思った次第です。光蓮寺様の熱き思いを受け継いだ純心寺様がますますご発展されますこと願って“感動の御法義継承 1000キ㎞の旅”のご報告を終わります。

                                     (有)京都唯心庵 代表取締役 山田富美男(文責)



    soga1.jpg    soga6.jpg    soga7.jpg    soga8.jpg

 浄土真宗本願寺派 純 心 寺 様
  〒286-0036  千葉県成田市加良部4-4-13 電話:0476-28-4103 

  純心寺は「遠く故郷を離れ、首都圏に来られている浄土真宗の門徒の方々への対応と、今まで浄土真宗にご縁のなかった方々への布教伝道」
  に奉仕したいという思いから、浄土真宗本願寺派 (本山『西本願寺』・別院『築地本願寺』)によって設立されたお寺です。有縁の方一
  人ひとりが生きがいを感じられる場、明るく家庭的なお寺です。一つひとつのご縁を大切にしたいと思っています。
  どうぞご遠慮なくお問い合わせ下さい。                                純心寺住職 曽我弘章